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ウミガメから環境保全学ぶ 本部 3小学校、学習成果発表


ウミガメから環境保全学ぶ 本部 3小学校、学習成果発表 学習の成果を発表する児童たち=2月26日、本部町の海洋博公園レストハウス内
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【本部】本部町の沖縄美ら海水族館が主催する、ウミガメから学ぶ環境学習合同発表会が2月26日、海洋博公園のレストハウスで開催された。本部町の上本部学園から30人、瀬底小学校から7人、名護市の緑風学園から12人が参加し、3年生がウミガメについて学習した内容を発表した。
 地域の小学校を対象に、ウミガメの生態や取り巻く環境に関する学習を実施して、環境保全の意識向上を図ることが狙い。環境学習は昨年5月からの年間プログラムで、全9回にわたり取り組んだ。砂浜観察では、砂浜を利用してウミガメが上陸・産卵する環境の保全について学び考えた。飼育学習では子ガメの計測や給餌を通して、ウミガメの生態などを学んだ。
 発表会当日は喜納すえ子本部町教育長、3小学校の教職員や同町教育委員会の関係者らも参加した。発表は学校ごとのグループ別で行った。児童らはポスターやスライドなどを使い、ウミガメの生態や環境の変化がウミガメに及ぼす影響など、思い思いに説明した。最後は、ごみやビニールなどを海に捨てるとウミガメの生態に影響し、人間にも関係することや、地球のごみを減らして環境をよくすることの重要性を発表した。
 上本部学園の渡久地朱莉さん(9)は「ウミガメが大きく成長する育て方や、ふ化するところが勉強になった」と振り返った。瀬底小学校の平良玲於奈さん(9)は「1年間学習したのでウミガメを守りたい」と決意を込めた。緑風学園の宮城陽虎さん(9)は「自然が大好き、今の自然環境を大切にしたい」と話した。
  (上間宏通信員)