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ガムラン、祭祀 バリに触れる 那覇・「宮里千里さんの録音を聴く会」


ガムラン、祭祀 バリに触れる 那覇・「宮里千里さんの録音を聴く会」 バリ島の祭祀について語る宮里千里さん=那覇市内
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 【那覇】アジアを読む文芸誌「オフショア」(山本佳奈子編集長)が呼びかけたトークイベント「宮里千里さんの録音を聴く会~BALI編」が2月17日、那覇市前島の「barよなき」で行われ、宮里千里ファンが多数来場した。
 千里さんは1985年から2023年まで約40年間、重たい録音機材を担いでバリ島に通い、現地の祭祀(さいし)に使われているガムラン演奏を録音してきた。来場者らは現地のガムラン演奏を聴きながら、島の祭祀についての説明を聞いた。
 千里さんの長年愛用の録音機はNAGRA(ナグラ)というブランド名で有名なオープンリールテープレコーダー。バリの人々と交流する中で、大工哲弘さんや奄美唄者の中村瑞希さんをバリに連れていきガムランとのセッションをやってもらった。その時の録音や、録音にまつわるエピソードに来場者はビールや泡盛グラスを片手に聞き入った。ガムラン奏者の中村由美子さんは「オープンリールテープの音は空気感が伝わってくる。私もデジタルで録音するけど全然違うと感じた」と感想を述べた。 (喜屋武幸弘通信員)