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三板の音 会場一体 中城で普及ライブ


三板の音 会場一体 中城で普及ライブ 観客の一部もステージに上がり盛り上がった照屋政雄会長(中央)の代表曲「チョンチョンキジムナー」=5月26日、中城村の中城モール
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 【中城】中城村の中城モールのビーチテラス「カフェ・マーメイド」で5月26日、ライブイベントがあり、沖縄三板(さんば)協会の照屋政雄会長(86)が三板普及で出演した。民謡歌手でもある照屋会長は昨年、協会長に就任後、三板の普及活動に奔走している。
 照屋さんは日曜を中心に不定期に開催されている同イベントに何度か参加しているが、三板普及をメインにしたのは初めてという。山本勇協会理事長は「ポケットに忍ばせて持ち運べる楽器。カラオケにも合う。気軽に楽しんでほしい」とアピールした。
 この日はおじさんバンドや女性歌手ら5組が舞台に立った。フィナーレの三板ライブでは、用意してきた三板を20人余の観客に配り、最初に打ち方の基本練習をした。その後、照屋さんが三線で軽快な歌謡曲を弾き、観客はそれに合わせ三板を響かせ盛り上がった。
 「三板は世界のどんなジャンルの音楽にもなじむ、沖縄が誇る伝統打楽器。今回は観客のなじみの歌謡曲で行った。学校で出前教室もやりたい」と照屋さん。60代の夫婦は「初めての経験。いきなりうまくはできなかったが会場が一体となり楽しかった」と満足の表情だった。
 (岸本健通信員)