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不審者への対応訓練 うるま・兼原小、侵入想定


不審者への対応訓練 うるま・兼原小、侵入想定 不審者役の警察官(中央)をほうきや刺股で追い詰める教職員ら=6日、うるま市の兼原小学校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【うるま】うるま市の兼原小学校で6日、教職員の対応能力や危機意識の向上を目的とした不審者対応訓練があった。全校児童650人と教職員、うるま署員が参加し、訓練後に同署員が安全指導をした。
 訓練は、署員扮(ふん)する不審者の男がナイフを手に爆発物を入れたとみられるリュックを背負って校内に侵入したと想定した。男が授業中の教室に詰めかける中、担任は助けを求めながら児童を室外に誘導した。
 「子どもに会いに来た。子どもを出せ」と叫ぶ男の動きを教員らが刺股(さすまた)やほうきで抑え、その後駆け付けた警察官が男を取り押さえた。校内に「児童の皆さんは避難してください」と放送が流れ、全校児童は体育館に避難した。
 訓練後の安全指導で、うるま署生活安全課の山城聖也巡査は「校外で不審者を見たら『子ども110番の家』に駆け込み、大人に知らせて警察に通報してもらってほしい」などと呼びかけた。
 4年の宮里夏偉夢(かいむ)さん(9)は「今日は訓練だったけど、本当に怪しい人がいたら驚いてしまう子もいると思う。先生の話をよく聞いて、素早く避難することを大切にしたい」と真剣な表情で振り返った。 (西田悠)