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子ども部門6人出場全員合格 西原 當間清子師範指導のサークル


子ども部門6人出場全員合格 西原 當間清子師範指導のサークル 野村流伝統音楽協会地謡研修部主催の奨励賞部門で出場者全員が合格し、喜びにあふれる子ども三線ひやみかちサークルの児童・生徒と當間清子師範=15日、西原町中央公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【西原】野村流伝統音楽協会主催で先月開催された、子ども会員を対象にした琉楽奨励賞部門で、當間清子師範(73)が指導する子ども三線ひやみかちサークルの児童生徒6人全員が合格して、喜びに包まれている。
 同サークルは2003年に開設。現在は小学生から高校生まで10人余が毎週土曜日午前、西原町中央公民館で練習している。今回は小学生1年から高校生までの6人が出場し、優秀賞に5人、奨励賞に1人が合格した。
 優秀賞の挑戦曲は「本散山節」。合格したつくば開成国際高2年の大城花奈さん(17)は、サークル入部からわずか8カ月。「難しい曲で必死に練習した。すごく緊張したが、やり切った」と満面の笑み。
 沖縄カトリック小1年、池上めいさん(6)は「安波節」を演奏。「自宅では毎日5回、練習した。来年は優秀賞を目指します」と表情を引き締めた。
 當間師範が一番大切にしているのは、歌詞の内容をしっかり理解させること。子どもたちの「練習は厳しい」との声に「それは愛です」と語った。
 礼儀作法にも気を配る。當間師範は「サークルで後継者を育成しながら、うちなーぐちを少しでも使えるようにしたい」と願う。指導に情熱を燃やし、子どもたちの成長を見守っている。23日には、6人を含む全合格者30人余が、浦添市の国立劇場おきなわで開催される同協会地謡研修部主催の第25回「海邦組踊シリーズ」で斉唱の幕開けを飾ることになっている。 (岸本健通信員)