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障がい有無越え楽しむ 金武でモルック大会 第2回「みやらびカップ」 南城市Eに栄冠 参加者「楽しかった」


障がい有無越え楽しむ 金武でモルック大会 第2回「みやらびカップ」 南城市Eに栄冠 参加者「楽しかった」 「みやらびカップ」でピンめがけてモルックを投げる参加者=6月29日、金武町屋内運動場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

【金武】みんなの工夫で楽しいモルックを―。「みやらびカップ」モルック大会(県身体障害者福祉協会主催)が6月29日、金武町屋内運動場で開催された。大会は障がいのあるなしや年齢にかかわらず、誰でも気軽に参加できるスポーツ「モルック」を通して、身体障がい者に対する理解と社会参加促進が目的。今回が2回目。
試合は、棒(モルック)を投げてピンを倒すことを競う。県内各地から、1チーム3人の競技者で編成された52チームが参加し、予選リーグ、決勝トーナメントを戦った。
障がい者も健常者も一緒に楽しめるようローカルルールも設けられた。身体機能の差を調整するため、相手チームの障がい種別に応じて、視覚障がいにはアイマスク、車いす使用者には座位(車いす使用)、片まひなどには、利き腕とは逆の腕で競技する-などといったルールが設定された。
試合では、視覚障がいのある選手がいるチームは鈴などの音が出る機具を使い、目標のピン(スキットル)の位置を教えるなど、各チームが工夫した作戦で勝利を目指した。決勝トーナメント敗者復活枠から勝ち上がった「南城市E」が見事優勝をつかんだ。
地元金武町の「まほうの言葉だから」の選手として参加した知念正宏さん(83)=町在住=は「この大会で勝つために社協にあるモルックで練習してきた」と話し「どのピンを狙うか、いつも悩むんだよねー」と笑顔を見せ、競技を楽しんだ。
準優勝は「OKISHIKYO3」、3位は中城村身障協「島にんじん」と「Para cycling club」だった。 (糸村昌敏通信員)

【金武】6月29日の「みやらびカップ」モルック大会の出場者は、はつらつとした様子でプレーを楽しんだ。
新川厚さん(西原町)は「初めてモルックをした。頭も使うし、難しかったけど、楽しめた」と話した。我謝良子さん(金武町)は「金武町社協にはモルックがあるので、もっと練習したい」と意気込み、南城市身体障がい者福祉協会の屋比久一男会長は「南城市内の小学校でモルックの普及に努めている。チームプレーが楽しい」と魅力を語った。
島袋昌満さん(うるま市)は「社協などで練習している。チームワークは良いが、力配分が難しい」などと話した。玉城康子さん(八重瀬町)は「外国のスポーツだと知らなかった。楽しかった」と満足気に語った。 (池辺賢児通信員)