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名護「いしなぐ」でアート展 社会の分断解消願う14作品


名護「いしなぐ」でアート展 社会の分断解消願う14作品 利用者の勤務スペースに設置された、希望の風をイメージした風船=5日、名護市宇茂佐のいしなぐ
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 【名護】名護市宇茂佐の多機能型事業所「いしなぐ」は5日から、ギャラリー展「NO ART NO LIFE~芸術のない人生なんて考えられない」を同施設で開いている。16日まで。施設利用者や職員などが沖縄戦をテーマに製作した「鉄の暴風58↑希望の風58↑」や、施設のボランティアによる作品など、14点を施設内の至るところで展示している。
 今回のテーマは「線」。展示を通じて障がいや病気などによる差別、宗教や人権による紛争や戦争、あらゆる人間の考え方の違いで起きる分断された社会状況を訴えた。
 「鉄の暴風―」は、爆弾と希望の風をそれぞれ風船で表現した。ペットボトルや浮きなどを再利用してミサイルや砲弾も作った。
 作品は一般の来訪者も見学できる。職員の比嘉理奈支援主任は「作品を見るために施設を訪れることで利用者と関わり、世の中の分断がなくなってほしい」と願った。
 展覧会を見学できる時間は午前10時~同11時半と午後1時半~同5時。土日祝は休み。問い合わせは、電話0980(52)1479。 (武井悠)