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戦跡、体験談聞き巡る 恩納・山田小児童ら


戦跡、体験談聞き巡る 恩納・山田小児童ら 子どもたちに護郷隊などを説明する瀬戸隆博さん=7月1日、恩納村安富祖の第二護郷隊之碑
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 【恩納】恩納村立山田小学校の6年生がこのほど、フィールドワークで村内の戦跡を巡った。恩納村史編さん係の瀬戸隆博さんが実際に聞き取った沖縄戦の体験談などを交えながら、児童らに戦争の悲惨さや平和の意味などを伝えた=写真。
 フィールドワークでは午前中、護郷隊が戦時中に爆破した「赤橋」や第二護郷隊之碑などを巡った後、恩納村博物館の特別展「恩納村の戦争」を見学した。瀬戸さんは赤橋で、元護郷隊員の男性が橋の爆破によって多くの住民を困らせたことを「おえつして証言していた」と振り返り、「戦争は心に深い傷を残した。若い人が戦場に連れていかれるのはこういうことかと感じた」と語った。
 中村紗彩さん(11)は「戦争を起こさないために、けんかをしないなど自分ができる小さいことから積み重ねたい」と誓った。 (武井悠)