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瀬長(知念)準優勝 連覇逃すも「成長の糧に」 全国なぎなた・幸村杯


瀬長(知念)準優勝 連覇逃すも「成長の糧に」 全国なぎなた・幸村杯 70人が出場した幸村杯で全国準優勝に輝いた知念の瀬長拓夢(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 なぎなたの幸村杯第9回全国高校男子・全国女子大会が25日、和歌山県の九度山文化スポーツセンターで行われ、高校男子の瀬長拓夢(知念)が準優勝に輝いた。野原徹人(同)はベスト16入り、森田康聖(同)は1回戦敗退だった。男子は70人が出場した。女子の上村奈央、上地星菜はともに16強入りだった。

 連覇には届かなかったが、堂々の準優勝に胸を張った。県内なぎなた男子をけん引してきた瀬長拓夢(知念3年)にとって高校最後の大会。「次につながる2位だと受け止めている。悔しい気持ちを忘れずに成長の糧にしたい」と前向きな言葉を述べ、敗者の姿はなかった。

 決勝の相手は昨年、決勝で判定勝ちした女ヶ澤(岩手・北桜)。「ある程度距離を保ちたかったが、相手が得意な間合いで勝負してしまった」と近距離で応酬しペースを握られた。

 試合中盤に「面を打ちにいった瞬間に小手を取られてしまった」と、虎視眈々(たんたん)とカウンターを狙う相手の術中にはまった。遠目の距離から一瞬で相手の懐に入り込むのを得意とする瀬長だが、うまく封じられた。一方で「どんどんギアを上げながら決勝まで勝ち上がれた。納得の内容だった」と充実感もにじませた。

 大学でも競技を続けるつもりで、県外強豪校も視野に入れる。「もっと成長したい」となぎなたを通して心技体を磨き続ける。

 (大城三太)


 【男子】
▽2回戦
瀬長拓夢(知念) 判定 森永(岡山)
野原徹人(知念) 判定 増田(福井)
町田(長野) 判定 森田康聖(知念)
▽3回戦
瀬長 メス― 佐藤(埼玉)
野原 メ― 北川(香川)
▽4回戦
瀬長 メメ― 青木(福井)
山口(長崎) メ― 野原
▽準々決勝
瀬長 スコ― 鳥山(大阪)
▽準決勝
瀬長 判定 渡邊(山梨)
▽決勝
女ヶ澤(岩手) コ― 瀬長

 【女子】
▽1回戦
上村奈央 スコ― 臼井(新潟)
▽2回戦
上村 スス― 菊川(愛媛)
上地星菜 ス― 脇本(大阪)
▽3回戦
江越(佐賀) 判定 上村
疋田(栃木) ス― 上地