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福井・伊佐HC、キングスと対戦「わくわくしている」 昨季3部新記録の31連勝 今季、Bリーグ2部昇格


福井・伊佐HC、キングスと対戦「わくわくしている」 昨季3部新記録の31連勝 今季、Bリーグ2部昇格 プレシーズンゲームでキングスと対戦することとなった福井ブローウィンズの伊佐勉HC(右)と県出身の渡辺竜之佑(福井ブローウィンズ提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 今季プロバスケットボール2部(B2)に昇格した福井ブローウィンズが17、18の両日、沖縄アリーナで1部(B1)の琉球ゴールデンキングスと対決する。昨季は3部(B3)新記録となる31連勝をマークし、レギュラーシーズン46勝4敗で昇格を決めた福井を率いるのはキングスでもアシスタントコーチ(AC)やヘッドコーチ(HC)を務めた宜野湾市出身の伊佐勉HC。昨季の快進撃や、沖縄アリーナでのプレシーズンゲームに向けての意気込みなどについて聞いた。(聞き手・屋嘉部長将)


―B3新規参入からB2昇格を決めた昨季について。

 「チームとしてB1への最短昇格を目標にしているので、B2に昇格できてほっとした。さらにホームでは一度も負けない最高の形で昇格することができた」

―シーズン最初の10試合で3敗したが、その後は31連勝など高い勝率で勝てた要因は。

 「僕自身がB3のバスケットに慣れていなかった。B1でやっていたスタイルをそのままにやってしまった。B3の選手はいい意味でセオリーがない。さらにサイズがなくてもスピードはあり、オールラウンダーな選手が多く、守備で崩してもアグレッシブにシュートを決めてくる」

 「間合いを変えるなど守り方を変えたことで抜かれなくなった。また大けがでの離脱する選手がいなかったのも大きい」

―宜野湾市出身の渡辺竜之佑(コザ中―福岡第一高―専修大出)も所属している。

 「チームの選手が決まっていたが、どうしてもほしいとお願いした選手で、いなかったらもしかしたら昇格できなかったと思うぐらい最高の選手だ。外国籍のエースがいたがサイズは小さかった。その代わりに彼(渡辺)がビッグマンの役割をし、リバウンドをとるなどサイズ不足をカバーしてくれた」

キングスとプレシーズンゲームを戦う福井ブローウィンズの選手(福井ブローウィンズ提供)

―「プロスポーツ不毛の地」と言われることもあった福井県だが、チームの活躍で変わったことはあるか。

 「最初は応援の仕方が分からなかったのか、ホームの応援が静かだった。試合を重ねるにつれ盛り上がっていった。プレーオフも多くのファンの人が来てくれて盛り上がってくれた」

―プレシーズンゲームでキングスと戦うがどのような意気込みか。

 「B2の福井が3季連続B1ファイナルに進出しているキングスと試合ができることに感謝している。目的としては日本のトップのチーム相手にどこまでできるのか、沖縄アリーナという、体育館ではなくアリーナというものを知ること。僕自身、沖縄アリーナで指揮をするのが初めてなので、迫力を楽しみにしていて、わくわくしている」

―沖縄の人へのメッセージを。

 「僕や渡辺も一緒に行くので、福井に沖縄出身の人がいることを知ってもらうきっかけになってほしい。僕らが来たことでお客さんが50人ぐらい増えたらうれしい」