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ボウリング(成年女子)8位 雰囲気崩さす、安定投球 <SAGA2024国スポ>第7日


ボウリング(成年女子)8位 雰囲気崩さす、安定投球 <SAGA2024国スポ>第7日 安定してボールを投げる大城美幸=8日、佐賀市のボウルアーガス(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 国民スポーツ大会「SAGA2024」第7日は11日、佐賀県各地で行われた。ボウリングの成年女子団体4人チーム(比嘉みさき、翁長由布子、登川舞、大城美幸)は8位に入った。髙良綾音(那覇商高―岡山商科大出)がメンバーとして出場した岡山が優勝した。


 4人の合計点数で争った成年女子団体戦。大城美幸、比嘉みさき、翁長由布子、登川舞のチームは、雰囲気を崩さず安定した投球を心がけて8位となった。エースとしてチームをけん引した大城は、「決勝に進めると思っていなかった。2度目の国体(国スポ)出場でわくわくして挑めた」とメダルを逃した心残りの中にも達成感をにじませた。

8位となった成年女子の(左から)登川舞、比嘉みさき、大城美幸、翁長由布子=8日、佐賀市のボウルアーガス(名波一樹撮影)

 チームはそれぞれストライクも連発するなど、好調で予選を4位通過。しかし迎えた決勝は、曲がり具合の異なるレーンに苦しんだ。それでもチームは確実にスペアを狙って点を重ねた。大城は「引っ張っていこう」と意気込み最終第3ゲームでターキーを奪取。比嘉も「雰囲気づくりを意識した」とチームを盛り上げた。だが決勝では思ったように得点が伸びず、惜しくも8位に。登川は「思った通りにいかなかった」、翁長は「決勝の雰囲気にのまれた」とそれぞれ悔いる表情を見せた。

 石嶺可奈子監督は「このチームでここまで来られて良かった。皆この経験を次に生かしてほしい」と奮戦をたたえた。

(名波一樹)


主将としてV導く 髙良・岡山代表で出場 「再現性」意識し練習

 岡山代表の髙良綾音(那覇商高―岡山商科大出)は主将としてチームを35年ぶりの優勝へと導いた。試合を終えると、「力が入った場面もあったが、練習の成果が出せた」と笑顔で語った。

 準優勝の神奈川との熱戦の中、スプリットなど難易度の高いピン配置でも投球を成功させていった。「みんなの応援の声で力が入った」と振り返る。練習では同じタイミングで投球できるよう「再現性」を意識して励んでいた。「落ち着いて投球できた。考えて練習してよかった」と成果も実感している。

力強く投げ込む髙良綾音=11日、佐賀市のボウルアーガス(名波一樹撮影)

 これまで沖縄県代表選手としても戦ってきた髙良。岡山代表としては今回が3度目の出場で、全てで主将を務めてきた。「(チーム全員が)楽しく、落ち着いて投げられるよう、ニコニコして引っ張った」。プレー以外でもチームを活気づけ、頼もしいリーダーとして活躍している様子だ。

 現在は仕事と両立しながら競技に打ち込む日々を送っている。「(プレーの手応えとして)今が一番いい時期。ちょっとずつでも成長していきたい」とさらなる飛躍を誓った。

 (名波一樹)