県高校新人体育大会は21日、自転車、ソフトボール、ボクシングが県内各地で行われた。自転車競技では、3キロ個人追い抜きで久貝一心(北中城)が3分43秒508の大会新記録を樹立した。学校対抗戦は北中城が制し、17連覇した。ソフトボール決勝は、男子読谷が7―1で美里工を下し、9連覇を達成した。女子はコザが6―1で読谷を退け、2年ぶりの頂点に立った。ボクシングは各階級準決勝を行い、バンタム級の神谷貴野眞(糸満)らが決勝に駒を進めた。
コザ宮城 気迫の投球
コザの先発・宮城らぶ(1年)が気迫の投球で勝利に貢献した。最終七回の2死2塁の場面では「思い切りいこう」と全て直球で勝負。最後の打者を三振に打ち取り勝利が決まると、選手らは歓喜の声を上げた。
六回まで無失点の好投をみせていたが、七回に1失点を許した。5点リードと優位な状況でも「焦ってしまった」と不安だった。タイムを取ってコザのメンバーが宮城に駆け寄り、捕手で主将の久保田藍莉(2年)が「大丈夫。自信を持って投げてこい」と声をかけた。宮城も落ち着くことができ、打者との勝負に挑んだ。
8月末の新人大会予選リーグでは、読谷に敗れて今大会のシード権を逃した。敗戦を受けてチームは失敗後のカバーを徹底し、決勝の舞台で雪辱を果たした。
コザの九州での目標は4強入り。練習から自分たちでメニューを考えており、日によって現在の課題を意識して取り組んでいる。久保田主将は「送るところは送り、打つ場面で打って流れをつかめるよう鍛えたい」と展望する。宮城は「九州までに変化球を練習して、打たせて取っていきたい」と成長を誓った。
(名波一樹)
読谷、五回に打線爆発
読谷が五回に6点を奪うビッグイニングをつくって圧勝した。両チームともスコアボードにゼロを並べていたが、五回に試合が動いた。読谷は2番・山内朝日(2年)の適時打で先制点を奪い、これを皮切りにチームは勢いに乗った。2死二塁で6番・根間二朗(2年)が、外角の変化球を左越えへの本塁打に。「当たり所がよかった」と謙虚な表情をみせた。
六回には3番・屋我悠喜主将(2年)のソロ本塁打で1点を追加した。屋我主将は「気を引き締めて勝てた。(次は)九州の強豪が相手だが、自分たちのプレーで優勝する」と語気を強めた。
(名波一樹)
(21日・ゆんたんざソフトボール場)
【男子】
▽決勝
読谷
0000610|7
0000010|1
美里工
(読)與那嶺―津波
(美)安村―當銘
▽本塁打 根間、屋我(以上読)
▽二塁打 生熊(美)
【女子】
▽準決勝
北谷
0004000|4
402102×|9
コザ
読谷
0010201|4
0100000|1
浦添商
▽決勝
コザ
0040200|6
0000001|1
読谷
(コ)宮城―久保田
(読)田呂丸―長嶺
▽二塁打 宮城2、大城、久保田(以上コ)、島袋(読)