【西日本短大付】(福岡)
夏の甲子園大会を経験したメンバーが多く残る。エースの中野は安定感抜群で、県大会の準々決勝、準決勝とも1失点完投した。打線は長打力がある斉藤、佐藤、安田の中軸がけん引する。
【育徳館】(福岡)
接戦をものにして創部126年目で初の九州大会出場。主将で捕手の隅田と島のバッテリーを中心に、堅い守備から試合をつくる。打線は県大会準決勝で一挙に7得点するなど、好機で畳みかける力がある。
【龍谷】(佐賀)
21季ぶり11度目の優勝をつかみ、九州大会に進んだ。チームを支えるのは主戦の勝間田。準決勝、決勝とも1失点完投と安定感が光る。攻撃陣は4番松尾が好調。さらなる打撃力強化が上位進出への鍵となる。
【佐賀北】
2季連続の出場。投手陣の柱、稲富は高めへの直球に変化球を巧みに制球し、準決勝では完封するなどチームをけん引。九州大会に向けてスタミナ強化を図る。1番於保のパワーある打撃にも注目だ。
【海星】(長崎)
県大会では6季ぶりの優勝を果たした。準決勝では八回コールドゲームで試合を決めるなど、5試合で50得点。3番小林を筆頭に決勝では中盤に逆転と集中力がある。ミスを減らして上位をうかがう。
【壱岐】(長崎)
強豪の創成館、大崎との競り合いを制し、九州大会初出場を果たした。投手陣の浦上、山口らは球を丁寧に低めに集めて打たせて取る投球が持ち味。打線は盗塁や犠打を絡めて確実に好機をものにしたい。
【専大熊本玉名】
28季ぶり6度目の出場。左腕エース山本は球威に自信を持つ。決勝は高尾、石丸と3人の継投で1失点にとどめた。打線は長打が武器の小林、村井を中心に県大会6試合で50得点と好調。守備も手堅い。
【有明】(熊本)
県大会準決勝では夏の甲子園大会出場の熊本工に逆転勝ち。終盤の好機を逃さず得点し、174球を投じて完投した1年生左腕斉藤も頼もしい。決勝で緩みが出た守備を引き締め、昨春の九州王者の意地を見せたい。
【明豊】(大分)
今春の九州大会王者。例年は打撃が強力だが、堅守も光り、県大会の準決勝と決勝は1点差で競り勝った。制球力が持ち味の寺本は打たせて取る。藤は準決勝で4安打2打点など勝負どころで存在感を放つ。
【柳ケ浦】(大分)
ノーシードから7季ぶりに九州大会へ駒を進めた。投手陣は県大会決勝に好投した杉本を軸に、継投で粘ってリズムをつくりたい。敗れたものの決勝で12安打を放つなど打線は振れており、援護にも期待がかかる。
【日南学園】(宮崎)
3季ぶり13度目の県大会制覇。準決勝で4安打完封した主戦の長友は直球、変化球ともに制球力があり、決勝では5投手で1失点と辛抱強くつないだ。打撃は田中や決勝で本塁打を放った蔡らが勝負の鍵を握る。
【聖心ウルスラ学園】(宮崎)
県大会決勝で6失策と乱れた守備を修正できるか。打線は百合園、木村を中心に集中打を出す力はある。古木ら投手陣を助けるためミスを減らし、犠打など小技も絡めて得点につなげたい。
【神村学園】(鹿児島)
県大会で頂点に立ち、3季連続26度目の出場。4強入りした今夏の甲子園大会でも主力だった入耒田、今岡ら個の力と豊富な経験は一歩抜けている。早瀬ら投手陣も力を伸ばしており、窪田は打撃にも注目だ。
【鹿児島実】
58度目の出場となる伝統校。ピンチの時に高い集中力を発揮する大野は完投能力がある。打線も決勝で3安打の前田大ら、粘り強くつなぐ意識が高い。堅守も誇り、チーム力を生かして上位を狙う。
【沖縄尚学】
投打に総合力が高く、県大会を制した。上位から下位までつながりがある打線は犠打も多用し、着実に得点につなげる。1年生左腕のエース末吉は150キロを出す直球が武器。守備も手堅く投手陣を助ける。
【エナジックスポーツ】
機動力を生かした攻撃が持ち味。1番イーマンの打棒に期待がかかる。投手陣は左の久高、右の福本とともに球種が豊富。選手自らが考え、判断する「ノーサイン野球」で躍進を目指す。
(共同通信)