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与那国に米オスプレイ初飛来 日米演習キーン・ソード本格開始 道路の通行止めで生活に影響も 沖縄


与那国に米オスプレイ初飛来 日米演習キーン・ソード本格開始 道路の通行止めで生活に影響も 沖縄 与那国駐屯地上空を飛行する米軍のオスプレイ=23日午後3時25分ごろ(八重山毎日新聞提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日米最大規模の実動演習となる日米共同統合演習「キーン・ソード25」が23日、沖縄を含む全国各地で本格的に始まった。同日午後には与那国町の陸上自衛隊与那国駐屯地に米海兵隊のオスプレイが初めて飛来した。訓練で使う資機材を輸送したとみられる。町内の道路では一部区間で一時通行止めとなり、住民生活に影響が生じた。 

 与那国駐屯地には22日にも陸自のオスプレイが初めて飛来した。与那国島では期間中、日米共同で患者を受け入れる救護所の運営や治療・後送の訓練も行われる予定で、沖縄本島などへの移送にオスプレイの使用が計画されている。

 また、金武町の米軍金武レッド・ビーチ訓練場では23日午前、米陸軍のLCU(輸送艇)が着岸し、自衛隊の大型トラック2台が積み下ろされる様子が確認された。

 防衛省統合幕僚監部の発表によると、同訓練は「統合後方補給・衛生訓練」の一環。長崎県の佐世保軍港からレッドビーチまでを航行し、米軍船舶による自衛隊車両の登載検証を実施するとしている。

 米軍と自衛隊は11月1日までの訓練期間中、米軍施設や自衛隊施設のほか、県内の民間空港、港湾など8カ所を使用し、戦闘、後方支援などさまざまな訓練を実施する。
(知念征尚、池田哲平、照屋大哲、明真南斗)