沖縄の社員食堂に潜入してみた。→心遣いと笑顔で満たされた。 「てみた。」26

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 好調が続く沖縄経済。そんな好景気を支えるビジネスマンたちは一体どんなお昼ご飯を食べているのだろう…。

 働き盛り(食べ盛り?)の「てみた。」取材班では「突撃! 隣の昼ごはん隊」を結成。さまざまな企業の社員食堂に潜入してみた。




てぃーだスクエア


出張調理師がプラン
 

 お昼前、ウェブ制作などを手掛けるてぃーだスクエア(浦添市西原)の事務所のドアを開けると、食欲をそそる匂い。大ちゃんカメラマンとたぶちゃん記者は、早速よだれがたれそうになった。

 出張調理師の知念佳代子さん(39)が専属のフードプランナー。「安心安全なものを」との思いで県産野菜を盛り込んだメニューにこだわる。社員30人分を知念さんとスタッフの1~2人で調理。社員のアレルギーや好き嫌いも把握し、調理や配膳時に気を配る。


料理を取り分ける社員。「食堂からいい匂いがするとうれしくなります」と笑顔がこぼれる=16日、浦添市西原のてぃーだスクエア

 社食は、同社の代表が若い社員が出来合いの弁当を食べる様子をみかねて「健康のために」と5年前に導入した。面木(おもき)洋一取締役は「社内で健康診断で再検査はほぼないですね。代表くらいかな」と話した。

 食堂はダイニングのようなスペースで、日替わりの料理を取り分ける方式。一人暮らしの歐詠詩(おうえいし)さん(24)は「平日は社食頼み。おいしいし助かってます」。知念さんは「ホッとした時間になれば」とにっこりと笑った。


専属のフードプランナーを務める知念佳代子さん。「家庭料理をイメージしてます」と話す

この日のメニューはグルクンの焼き漬けにもずくの肉団子など。1人前300円相当のメニューを社員は無料

金秀グループ

日替わり40種
 

 建設業やスーパーを展開する金秀グループ。社員食堂「マリーエ」は那覇市旭町の金秀ビル東館9階にある。「日替わりメニューは40種類。その中から毎日替わります」。マリエさんかと思いきや、スタッフのマナブさん(仲程學さん、62歳)が教えてくれた。

 11日正午前、社員が続々と来始めた。カウンターにずらっと並んだ小鉢を取って、メイン料理を注文。「唐揚げ入りまーす」「日替わり!」。スタッフの女性も次第に早口に。元ホテルの料理人が腕を振るう。


まっさき記者らが頼んだピラフと野菜炒めを差し出す店員

人気の野菜炒め定食(500円)。社員には割安の食券もある

 マリーエ奥の障子を開けると、座敷席が現れた。掘りごたつに腰を下ろし、「ここだとゆっくりできます」と本社人事部長の崎間尚子さん。サバの塩焼きを前に「温かい物が食べたくなったら、やっぱり食堂」と笑顔を見せた。

 ワインセラーやバーカウンター、カラオケの機械まであり、ハイソ感が漂うマリーエ。この日は外資系企業に勤める男性(39)もお忍びで訪れ、「おいしくて安くて、コーヒーも飲めて、最高です」。利用は原則、社員のみ。夜は宴会場に化すという。


テーブルを囲む社員ら。おいしい料理を前に自然とにこやかな雰囲気に=11日、那覇市旭町の金秀本社

沖縄セルラー

社員の声、反映
 

 携帯電話や電気通信事業を手掛ける沖縄セルラー電話。9階の社員限定の食堂「空海」に入ると、明るい木目調の展望フロアが広がる。洗練された雰囲気は、まるでカフェのようだ。

 2013年、本社ビルの新築に伴い設置。委託業者からメニュー、内装まで社員の要望が詰まった食堂だ。「カロリーが気になる」との意見から健康的な600キロカロリー以下のメニューに100円のサラダバー。がっつり派の意見から週替わりの丼も。飽きがこないようにと、有名ラーメン店とのコラボ企画もある。


大きな丸テーブルで、部署を超えて集う社員ら。屋上の展望フロアで開放感あふれる食堂内=12日、那覇市松山の沖縄セルラー電話

 正午を過ぎると社員が列をなし、170席は満席に。「秘伝のスープが絶品」と沖縄そばをすすった総務グループの銘苅真紀さん(31)は「社員の交流の場にもなっています」と話す。

 ランチ以外でもコーヒーが購入でき、席が利用できることが社員に好評だ。秘書・広報グループリーダーの大城武史さん(43)は「1人で集中したい時も会議でも利用できる。アイデアも出てきますね」と笑顔を見せた。


カレーの上にホタテフライが3つも

ぐしけんカメラマンが頼んだヘルシーメニューはサンマのバーベキューソース(310円)


ボーダーインク


持ち寄りの“給食”
 

 午前11時半すぎ。那覇市与儀の出版社「ボーダーインク」の事務所内に香ばしいにおいが漂ってきた。7人が勤務する同社。自宅から余った食材やもらい物を持ち寄り、昼食を作る機会が多い。


社員持ち寄りの材料で作ったガパオライスセット

 事務所の台所でスタッフの喜納えりかさん(42)や金城貴子さん(49)らがカセットコンロを使い、ガパオライスの調理を始めた。池宮紀子社長(56)の自宅の庭から収穫したバジル、ルッコラもサラダなどに使う。テーブルにガパオライスやシブイのおつゆ、パパイヤの漬け物などが並ぶと、編集の新城和博さん(54)らが仕事の手を休めて集まった。

 同社ツイッターで“給食”と称し昼食の写真も投稿中。「いいね」の反応も多く、昼食を取り上げるNHK番組「サラメシ」出演も狙えそうな勢いだ。スタッフの宮城ヨシ子さん(78)は「ゆんたくの中から(仕事の)アイデアも生まれることもある」と楽しそう。食べ終わってもざっくばらんな会話で盛り上がり「今の会話はデザート」と笑顔を見せた。


手作りで和気あいあいお昼を楽しむ社員の皆さん=12日、那覇市与儀のボーダーインク

琉球新報


格安ランチ、サラダバーも
 

 琉球新報社にも社員食堂があるんです。天久の本社ビル2階の「うちゆくい」は、社員以外の来店もOK。野菜たっぷりメニュー、豊富な格安ランチを食べに来ませんか。

 メインメニューは肉、魚、麺、丼の4種類の日替わりランチのほか定番メニューが7種類。ランチはメインに小鉢2つとご飯、みそ汁、サラダバー。お茶やコーヒーなどドリンク付きで550円だ。営業時間午前11時半~午後6時まで、土曜日は午後4時まで。


社食で会話も弾む(左から)経済部の平安太一記者、知念征尚記者

この日のたぶちゃん記者の社食。サラダには島野菜を必ず入れます=9日、琉球新報社2階のうちゆくい

(2018年1月21日 琉球新報掲載)

 


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