上間(男子)美原下し頂点 全九州ミニバスケット


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男子決勝 上間―美原 第2クオーター、スピード感のある攻撃でチームを引っ張る上間の矢野来輝=12日、沖縄市体育館(田盛良一撮影)

 ミニバスケットボールの第35回全九州沖縄大会最終日は12日、沖縄市体育館で男女の決勝までを行った。男子は上間が美原との県勢対決を55―38で制して初優勝を飾った。女子の宮森は準決勝で敗れて3位だった。

男子で上間の宮城真斗と大城達也、美原の崎濱秀太と崎濱秀平、女子で宮森の伊波美空と伊波海咲、潮平の伊敷美穂が大会のベストプレーヤーに選ばれた。

◆上間 油断ない試合運び/気持ち切らさず完勝
 どんな場面でも上間の選手たちは集中していた。県勢対決となった男子の決勝。第1クオーター(Q)で27点のリードを奪っても浮き足立つことはなく、第2Qで点差を詰められても焦りを見せなかった。対戦した美原は県大会で勝利していたが、勝連健コーチは「絶対に油断しないよう選手に伝えていた」。その言葉を胸に、選手たちは最後まで気持ちを切らさなかった。
 試合開始直後から全力で相手にぶつかった。オールコートでプレッシャーを与えると、相手のミスを逃さずに得点を重ねた。スチールから連続で得点を決めた大城達也は「緊張しないで思い切りプレーしようと思った」。第1Qだけで15点を奪ってチームにいい流れをもたらした。
 美原の猛攻を受けた第2Qにチームを支えたのは矢野来輝だった。じりじりと追い上げられても「みんなに声を掛けてフォローしようと思った」と言う。素早いドリブルからのインサイド攻撃も繰り出し、勝連コーチは「チームが苦しいときに勢いをつけてくれた」と活躍を評価する。
 互いに点を取り合った後半には今大会に向けて強化したという速攻も決まり、矢野は「仲間がボールを持ったら走る準備をしていた」と誇らしげだった。3月には東京で開催される全国大会に挑む。矢野は「次もチームを引っ張りたい」と瞳を輝かせた。(平安太一)