<南風>新たな挑戦


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 7月からのコラム「南風」が今回の投稿で最後になりました。2016年下半期の執筆の話があり、当初は何を書けばよいのか? 執筆がうまくいくのか?など、いろいろ不安な部分がありました。

 そこで頭に浮かんできたのが、これまでお世話になってきた方々や関わっている生徒たち、どんな時も適切な対応で理解してくれる家族の顔でした。

 私が新たなことに挑戦することで、周囲の方に何かしらのインパクトを与えることができるのではないかと考えコラム執筆をお受けしました。

 2000年シドニーオリンピックで女子のウエイトリフティングが正式種目となった時は、これまでにないモチベーションを持てました。必ず出場し両親をシドニーに連れて行くと誓い、オリンピックの舞台で競技している姿を何度もイメージし、楽しんで厳しい練習に取り組みました。

 調子のいい時も悪い時も当然にあり、結果オリンピアンになることができました。幼い頃から考えるとコラムに挑戦やオリンピック出場等、想像もつかない私がいます。

 これまでのすべての経験は素直に誇りに思い、支えてくれた方々に感謝しています。特に両親は必ず代表になると願い続けてくれていたことを覚えています。単にオリンピックに出るのではなくシドニーオリンピックに出場すると具体的に決意したことが夢実現につながったと思います。

 現在、教諭として未来ある高校生に関わっています。彼らの目標達成のために支える立場として温かく導いていきたく思います。2週間に一度の「南風」にもすごく成長させられました。これまで読んでくださった読者の皆さんありがとうございました。

 2017年も新たなことに挑戦することが楽しみです。
(平良真理、沖縄工業高校ウエイトリフティング部顧問)