<南風>地域の子は地域で守り育てる


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 皆さん、「御万人(うまんちゅ)すりてぃクリーン・グリーン・グレイシャス運動」をご存じでしょうか。「CGG運動」と呼ばれています。

 この運動は、毎年12月第3日曜日(家庭の日)に全県下で行われています。県民の宝である子どもたちが健やかに成長するために、自分の住んでいる地域を清掃し健全な環境づくりを目指す「クリーン活動」と、地域の行事で子どもたちがふれあう「御万人のふれあい活動」を通して、「地域の子は地域で守り育てる」との気運を高め、青少年の健全育成活動に資する運動です。

 その日だけでなく、年間を通して市町村、自治会などと一緒にPTA会員も参加しています。

 私が小学校PTA会長の時は、地域の中学校の青少協活動における「クリーン清掃活動」が毎年ありました。以前は、小学校PTA行事で「〇〇っ子まつり」として、子どもたち自身がゲームコーナー、お化け屋敷などを手作りして参加し、自らの部活動費を集めておりました。昨今は、これらの行事を単PTAで実施することが厳しいのが現状だと思います。

 一つの団体で行事を行うことができない、この「CGG運動」は自分の住んでいる地域と一緒になって取り組むことができるので、PTAだけでなく地域の方々との交流を図る良い機会です。

 県内において、本運動を最も盛んに行っている地域の一つが浦添市です。毎年その日に、地域の方々が一斉の清掃を活動しております。私も昨年は出発式に参加しましたが、多くのPTA会員、地域の企業の皆さんが参加しているのにびっくりしました。

 青少年育成のため、県民の皆様は、住んでいる地域が主催するCGG運動に気軽に参加することができますので、ぜひ今年参加されてはいかがでしょうか。
(石川謙、県PTA連合会会長)