沖縄本島地方で続く雨の影響で、名護市や北谷町で土砂崩れなどが発生している。名護市消防本部や名護署によると、12日午前6時15分ごろ、名護市為又で「駐車場裏のがけが崩れ、車2台が滑り落ちている」と住人から通報があった。けが人はいないという。名護署はアパートの住人を付近の名桜大学へ避難誘導している。
12日午前3時半ごろには、北谷町吉原の白比川(しらひがわ)沿いで「自宅の裏手から土砂が崩れている」と住民から110番通報があった。沖縄署によると、住宅裏手の土手の斜面で幅約6メートル、高さ約15メートルの土砂崩れが起きたという。署は周辺の3世帯に避難を呼びかけた。
町役場によると午前7時40分ごろまでの間、町桑江の保健相談センターに延べ7人が避難した。
沖縄署によると、土砂に紛れて流れ込んだとみられる倒木が住宅の駐車場からはみ出した状態で町道をふさいでいた。現在は撤去され、通行も再開している。
沖縄気象台は12日午前4時23分までに、沖縄本島中南部へ土砂災害警戒情報を発表し、午前7時40分に解除した。気象台は12日午前、本島中南部へ大雨警報(土砂災害)や洪水警報も発表した。洪水警報は12日午前7時54分、注意報へ切り替えた。