沖縄本島中南部に一時、土砂災害警戒情報 4市町が避難指示、3市が高齢者等避難情報 大雨・洪水警報も(12日朝)


沖縄本島中南部に一時、土砂災害警戒情報 4市町が避難指示、3市が高齢者等避難情報 大雨・洪水警報も(12日朝) 12日午前6時50分の雨雲の動き(沖縄気象台ホームページより)
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 沖縄気象台は12日午前、沖縄本島中南部に一時、土砂災害警戒情報を発表した。沖縄県の防災情報ホームページによると北谷町、西原町、糸満市、豊見城市の4市町は12日午前、住民へ避難指示を出した。さらに南城市、沖縄市、糸満市は12日朝までに高齢者等避難情報を発表した。気象台は、本島中南部に大雨警報(土砂災害)や洪水警報を発表し、12日朝にかけて河川の増水や氾濫に警戒するように呼びかけた。洪水警報は12日午前7時54分、注意報へ切り替えた。

 気象台が12日午前4時22分までに発表した土砂災害警戒情報の対象市町村は宜野湾市、浦添市、北谷町、北中城村、中城村、西原町、糸満市、豊見城市。その後、大雨が弱まり、多発的な土砂災害が発生するおそれは少なくなったとして、12日午前7時40分に解除した。

 沖縄本島地方は、13日にかけて梅雨前線に流れ込む湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となる見込み。12日は多い所で1時間に50ミリの非常に激しい雨が降る見通し。雨雲の発達の程度によっては、警報発表の地域が広がる可能性がある。

 13日午前6時までの24時間に予想される雨量は多い所で、沖縄本島地方 150ミリの見込み。

 雷や突風にも警戒が必要。沖縄本島地方では、13日にかけて積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風による被害が起きる恐れがあるという。気象台は、屋外活動には注意が必要として「発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてほしい」と呼びかけている。

 降り始め(10日午前0時)から12日午前4時までの降水量(アメダスによる速報値)は南城市糸数で250.5ミリ、久米島町謝名堂で214.5ミリ、渡名喜 210.0ミリなどとなっている。