【動画あり】沖縄本島地方、12日にかけて激しい雨 金武ダムでは「オーバーフロー」


【動画あり】沖縄本島地方、12日にかけて激しい雨 金武ダムでは「オーバーフロー」 貯水容量を超えて、越流が起こった金武ダム=11日午後2時35分、金武町
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄本島地方は11日、梅雨前線や前線に流れ込む湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり激しい雨が降った。沖縄気象台は一時、南城市と八重瀬町に土砂災害警戒情報を発表した。本島中南部や石垣島地方に一時、大雨や洪水の警報も発表した。

 降り始めの10日午前0時から11日午後2時までの降水量(アメダスの速報値)は、南城市糸数で137ミリ、久米島町謝名堂で113・5ミリ、渡嘉敷島で112・5ミリ、久米島空港で104・5ミリ、沖縄市胡屋で102・5ミリを観測した。

 気象台によると、沖縄本島地方は12日にかけて多い所で1時間に40ミリの激しい雨が降る見込み。同日午後6時までの同地方の24時間雨量は多い所で100ミリの予想。

 金武町の金武ダムでは11日、ダムの貯水容量を超えた水があふれ出すオーバーフロー(越流)が発生した。金武ダム管理支所によると、越流は昨年8月の台風6号以来、約10カ月ぶりとなった。

 越流は午前11時56分ごろから起こり、水が勢いよく流れる様子が同日午後も確認された。同事務所は「この先も雨の予報で、2~3日は越流が続くのではないか」と推測した。 

(中村優希、玉寄光太)