少雨による渇水で水泳授業開始の変更を求めていた県教育委員会は13日、ダムの貯水率が回復傾向にあることから、各市町村教委や小中高校の担当者らに水泳授業の開始時期を6月からとするよう求める通知を出した。水泳授業は、例年、早いところでは5月中旬から開始しており、約3週間の延期となった。
県教委によると、通知は授業の開始時期で、プール清掃の開始時期は各市町村教委や県立学校ごとの判断とした。
延期により、各校は水泳授業の回数を減らすなどして対応する。秋に体育祭が控えている県立高校の中には、本年度の水泳授業を見送る学校もあるという。
水泳授業の開始時期を巡って、県教委は3月、各市町村教委などに開始時期の変更を依頼。4月4日の通知で、状況をみて後日改めて文書で知らせるとしていた。
県教委の担当者は「遅れはしたものの、子どもたちの水泳授業が開始できて良かった。大規模校は授業の回数をやりくりして時間を確保してほしい」と話した。
(高橋夏帆)