金が1グラム9973円 過去最高更新、円安傾向で


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 スイスの精錬所に並ぶ金の延べ棒=2019年7月(ロイター=共同)

 地金大手の田中貴金属工業(東京)は週明け28日、金の店頭販売価格を1グラム当たり前日比5円高の9973円に設定した。国内の金小売価格の指標として2日ぶりに過去最高を更新し、大台の1万円に一段と近づいた。最近の円安ドル高傾向や物価高が金の値上がりに拍車をかけた。

 週明けの東京外国為替市場でも円相場は一時1ドル=146円台後半に下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が25日の講演で、金融引き締めを続ける方針を表明したためだ。金価格は国際的にはドル建てのため、円安が進むと円建ての国内価格は上がりやすい。