王族の衣装展示 「黄金御殿」で特別展


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「紬黄色地ムルドゥッチリ袷衣装」を見る来場者=4日、那覇市首里の首里城公園

 首里城公園黄金御殿特別展「琉球王国の美~織染~I・II」が4日、那覇市の首里城公園黄金御殿特別展示室で始まった。9月17日まで。ことし1月に復元、公開された「黄金御殿」で初の特別展。王府が貢納布を織らせるために作った図柄見本帳「御絵図(みえず)」と同じ図柄の衣装「紬黄色地ムルドゥッチリ袷(あわせ)衣装」などを展示している。

期間中展示替えをしながら、総数51点が展示される予定。
 ムルドゥッチリ袷衣装は19世紀ごろに王族が実際に着用した物とみられている。同じような衣装は国宝「尚家資料」以外ほとんど残されていない。首里城公園管理部事業課の学芸員、上江洲安亨さんは「ムルドゥッチリ柄の琉球衣装はわずか数点しかない国宝級の物。琉球王国時代の染織品に興味のある県民に来てほしい」と話した。
 首里城公園では4日、新収蔵品を展示した企画展「守れ!琉球の宝」も南殿で始まった。
Special exhibition of royal costume held at Shurijo Castle