ナンセイ(東京)が首里城再建に5000万寄付 全役員、社員の3分の1が沖縄出身


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 【東京】内装解体業のナンセイ(東京、稻福誠社長)は21日、首里城再建に役立ててほしいと5千万円を那覇市に寄付した。稻福博専務が21日、都内の本社で城間幹子那覇市長に目録を手渡した=写真。同社の全国の工場や支店13カ所から集まった社員からの寄付金44万8288円も別途贈った。市によると、首里城再建への1社からの寄付金としては最高額。

 社長、専務共に今帰仁村出身で、同社の全役員と社員の3分の1も県出身という。首里城火災の2日後に全役員一致で社としての寄付を決めた。稻福専務は「テレビのニュースで見てショックだった。首里城の姿をまたもう一度見てみたい。社として沖縄への思いは強い。恩返しのつもりでやろうと皆一致して決めた。ぜひ復元してほしい」と話した。役員らも個別に寄付した。

 城間市長は「本当にありがたいこと。有効に使ってもらえるように市としては皆さんから預かり、メッセンジャーとして頑張りたい」と謝意を表した。