クラスター発生「そちらの園か」 那覇市松山の保育園などに相次ぐ匿名問い合わせ 市「静かに見守って」


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 那覇市の認可保育園でクラスター(感染者集団)が発生した件を巡り、同市松山の保育園理事長に対し、園関係者や匿名の人物から「そちらの園ではないか」という問い合わせがあった。理事長は「県の休業要請などで『松山は危ない』という印象を持たれている。風評被害だ」と困惑している。

 那覇市こども教育保育課には、市内園児の初感染を発表した7月24日から8月14日までに「どこの園で発生したのか」という問い合わせが数件あった。同課の又吉弘課長は「子どもたちへの影響が大きく誹謗(ひぼう)中傷につながるため、保育園の名前は公表していない。回復まで静かに見守ってほしい」と話した。

 クラスターが発生した園は職員の健康観察を経て20日から再開する予定。県は14日、那覇市保健所からの報告を受け、これまで37人としていた感染者数を33人(園児20人、職員13人)に訂正した。