米軍が9度目の夜間パラシュート降下訓練 津堅島沖、年間最多に


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パラシュートでの降下訓練を終え、ホワイトビーチへ戻った米兵ら=16日午後8時10分ごろ、うるま市の米軍ホワイトビーチ

 【うるま】米軍は16日夜、うるま市の津堅島訓練場水域でパラシュート降下訓練を実施した。米軍機から3回に分け、少なくとも計10人が降下したとみられる。同水域では今年9回目の訓練となり、2017年から4年連続で年間の最多回数を記録した。夜間訓練は7月29日以来。

 午後7時10分ごろ横田基地所属のC130J輸送機から兵士6人がパラシュートを使い、暗闇の中降下した。同36分ごろと同49分ごろにも、同じ機体から少なくとも2人ずつ降下した。

 米連邦航空局が9日、訓練計画の航空情報(ノータム)を出していた。うるま市はノータムが出るたびに市民の安心安全の観点から訓練をしないよう沖縄防衛局を通じ米軍に申し入れているが、今回も強行した。

 県が1997年に確認し始めて以降、同水域での年間の最多訓練回数は9回。今年中にもう一度訓練すれば10回となり、最多記録を更新する。