伊礼さん、敗戦も支持者に感謝　浦添市長選

　7日に投開票された浦添市長選で、相手候補の当確が報じられた同日午後11時すぎ、市仲間にある新人の伊礼悠記候補の選挙事務所は重苦しい雰囲気に包まれた。伊礼さんは目に涙を浮かべながら、集まった支持者らに「短い選挙戦の中、支えてくれて本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。

　市議選では2期連続トップ当選だった伊礼さん。市長選では出馬表明から1カ月余の短期間の中、那覇軍港の浦添移設に反対し、看護師の経験を生かして「命を守る政治」を訴えた。「子育て世代や若い世代からも声を掛けられた」と選挙戦を振り返る。

　市政刷新への期待が寄せられたが、知名度のある相手候補には及ばなかった。再選を果たした松本哲治さんには「市民目線の市政運営を果たしてほしい」と述べた。伊礼さんはその後、支持者らに「悔しいね」と伝えながら、笑顔で事務所を後にした。