米軍機か、また低空飛行 国頭辺戸岬 5日に金武でも確認


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辺戸岬で低空飛行する米軍のMC130J特殊作戦機とみられる軍用機=10日、国頭村(読者提供)

 【北部】国頭村の辺戸岬周辺で10日、米空軍のMC130J特殊作戦機とみられる大型機の低空飛行が確認された。辺戸岬では4日に米軍機が数十メートル程度とみられる高度で飛行するのが確認されている。同型機とみられる米軍機の低空飛行は、5日に金武町沖でも確認された。

 辺戸岬での低空飛行が確認されたのは10日午前11時54分ごろ。1機で古宇利島方面から北上、岬周辺で折り返してまた南下したという。目撃した50代会社員男性によると高度は推定で30~50メートル程度とみられる。男性は「(琉球新報などが公開した4日の低空飛行を記録した動画と)同程度の高度に見えた。懲りてないのだなと感じる」と話した。男性はこれまで同型機の低空飛行を恩納村、東村、読谷村などでも目撃したという。
 一方、金武町沖でも5日午前、同型機とみられる米軍機の低空飛行が確認された。午前中に4回ほど確認され、いずれも勝連方面から辺野古方面に北上したという。目撃した吉田勝廣元町長は「こうした低空飛行は初めて見た。高度は100メートル以下だったと思う。事故につながりかねない危険な訓練だ」と話した。
 辺戸岬周辺での米空軍機低空飛行を巡っては、県議会が米軍提供区域内を含めて低空飛行中止を求める決議と意見書を16日に可決する見通し。沖縄防衛局も9日までに米軍に対し、日本の航空法に準拠する最低高度基準の適用を定めた日米合同委員会合意を順守するよう求めた。