沖縄県内の高齢者接種71% 全国平均より4ポイント低く 新型コロナ


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 政府が新型コロナウイルスワクチンの高齢者接種を完了するとしていた7月末時点での県内市町村の接種状況が2日、まとまった。2回の接種を終えた65歳以上の人は県全体で71・15%と県が目標とする7割を超えたが、全国平均の75・39%よりは4・24ポイント低かった。7割を下回ったのは那覇市、糸満市、沖縄市、うるま市、本部町、読谷村の6市町村。ただ、これらの市町村でも1回目接種率は約8割あり、2回目接種を経て数週間内には8割程度に達するとみられる。

 県の糸数公医療技監は2日、「高齢者については7月末までに完了という国の強い指示があり、市町村もかなり無理して取り組んでもらった。2回目接種率70%が一つの目安になるが、そこは超えた。国のオーダーは市町村の努力でクリアできた」との認識を示した。

 2回以上の接種を終えた人の割合は、小規模離島で9割程度に達する事例が多かった。一方、人口が多い市部では7割に到達しない事例が目立つ。

 2回目接種率が64・02%だった沖縄市は「台風や連休の影響で当初計画より少し遅れも出た」と説明した。一方、「1回目接種が82・51%まで伸びたことには驚いている。8月中旬ごろには2度目の接種率が当初目標の70~75%に達する見込みだ」と説明した。

 那覇市や読谷村の担当者は、高齢者はかかりつけ医による個別接種を希望する人も多く、その順番待ちをしている可能性もあると説明。那覇市は8月中旬ごろには高齢者の2回接種率が8割程度に達し、接種が「完了」する見通しと説明した。うるま市の担当者も8月中旬には他の自治体と同程度に伸びる見込みだとした。