沖縄市中心街 元気に 民間が街づくり会社


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 【沖縄】沖縄市の中心市街地活性化を図るため、商店街や企業、街づくり団体など計11社・団体が13日、「沖縄市商店街を元気にする会」を立ち上げた。同市のコザ信用金庫本店で設立総会が開かれ、会長にコザ信金の上間義正理事長が就任した。上間会長は「行政に頼らない民間レベルで、地域企業が一体となって商店街を活性化させたい」と意気込みを語った。

 県内で民間による街づくり会社の設立は珍しい。コザ信金が全国に持つ信金ネットワークを活用して、東北地方に関連するイベントを催し、観光や物産の交流を仕掛ける。将来的には市一番街商店街周辺の再開発など街づくりの在り方についての提言も見据える。
 13日の設立総会では、岩手県の関係者と連携して、12月13日に「わんこそば全日本大会沖縄コザ場所」を一番街商店街で開催することを決定した。来年5月には山形県と連携して「さくらんぼ種飛ばし大会」を開催する予定だ。
 上間会長は「これまで沖縄になかった東北のイベントを毎年2回、継続的に開催することで商店街に新たな人の流れを創出したい」と説明する。
 同会の副会長には、沖縄市観光物産振興協会の仲村富吉会長と市一番街商店街振興組合の親川剛理事長が選ばれた。事務局はNPO法人コザまち社中に設置する。
 そのほかサンシティ商店街振興組合や仲本工業、沖縄中央エンジニアリングなど地域の企業で構成する。

沖縄市の中心市街地活性化を目的に設立された「沖縄市商店街を元気にする会」のメンバーら=13日、沖縄市のコザ信用金庫本店