県内で津波防災訓練 高層階への避難訓練も


この記事を書いた人 金城 美智子
避難所に集まり、町職員の注意を聞く参加者ら=5日午前10時半ごろ、与那原町与那原の町観光交流施設

 【与那原】「津波防災の日」の5日、県内各地で地震や津波を想定した訓練があった。参加者は避難経路や避難所の位置を確認し、緊急時の事態に備えた。

 県と町による訓練を毎年実施している与那原町では今回、内閣府も主催に加わった訓練をした。午前10時に大規模な地震が発生し、同10時3分に県全域に大津波警報が発表され、同27分に町沿岸部に大津波が押し寄せたと想定。防災行政無線などを聞いた町民は地域の公共施設に避難した。町東浜などの沿岸部では建物の高層階に移動する垂直避難も行われた。
 防災機能を備えた町与那原の観光交流施設には雨天の中、住宅地や福祉施設から約30人が避難した。金城美智夫さん(63)は「垂直避難も含め、避難経路や最も近い避難所を日頃から頭に入れておく必要がある」と語った。【琉球新報電子版】