知事、代執行訴訟意見陳述へ 「思い共有を」那覇地裁に600人余


この記事を書いた人 金城 美智子
張り出された傍聴券の抽選結果を確認しようと並ぶ人々=2日午前11時半ごろ、那覇市樋川の福岡高裁那覇支部

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり、翁長雄志知事の埋め立て承認取り消しの撤回を求め、国土交通相が提起した代執行訴訟の第1回口頭弁論が2日午後2時、那覇市樋川の福岡高等裁判所那覇支部(多見谷寿郎裁判長)で開かれる。悪天候で時折、強い雨が降る中、傍聴券を求めて市民や報道関係者ら611人が集まった。

 一般傍聴席は32席。午前9時半から11時まで傍聴整理券(リストバンド)を配り、11時15分ごろ抽選し、当選番号を発表した。
 那覇地裁周辺には午前9時すぎから一般の県民や報道関係者らが多数集まった。整理券の配布が始まった午後9時半ごろには小雨の中、約100人が並んだ。
 生まれつき視覚障がいがあり、那覇市内の自宅から一人で白杖(はくじょう)を突きながら歩いて整理券を取りに来た渡嘉敷綏秀(すいしゅう)さん(64)は「知事の陳述は、沖縄の基地問題が解決するまでの沖縄の指針になると思う。実際に聞いて、友人と共有したい」と話した。
【琉球新報電子版】