【浦添】浦添市は子どもの貧困対策の一環で2016年度から一括交付金を活用し、市内2カ所の「こども食堂」を支援する。12月市議会定例会の一般質問で9日、金城泰邦議員の質疑に下地節於企画部長が答えた。
食育や孤食を防ぐ目的で、浦添市仲間のうらそえぐすく児童センターが取り組んでいる「てぃーだこども食堂」と、同様の事業を展開している市宮城の宮城ヶ原児童センターに対し大型冷蔵庫や業務用炊飯器などの備品購入費を予算化する予定。
下地企画部長は「2カ所を浦添モデルとし、今後同様の活動を広げたい」と述べ、希望する他の児童センターで人員体制などが整えば支援を広げていきたいとしている。
子どもの貧困問題に詳しい沖縄市こども施策研究会の鈴木友一郎さんは「これまで県内で『こども食堂』を助成する自治体はないと思う。良いことだ。必ずしも児童館でなくても公民館でもいいのではないか。事業計画を立てて課題を掘り下げ取り組んでほしい」と期待した。