ボーリング作業強行 辺野古、陸と海で市民ら抗議


この記事を書いた人 金城 美智子
ブルーシートと鉄枠で造ったテントの中でスクラムを組む市民ら=15日午前7時20分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設計画で15日、大浦湾の長島付近海域のスパット台船で海底ボーリング(掘削)調査をする様子が確認された。近くの海域でフロート(浮具)と油防止膜(オイルフェンス)をつなぎ合わせる作業も確認された。建設に反対する市民らのカヌー10艇がフロートを越え、海上保安庁に次々と拘束された。

 一方、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では早朝から市民ら約70人が集まった。雨の中、いすやテントを設置して座り込んだが、機動隊が市民らをいすごと持ち上げるなどして排除し、テントも撤去した。午前7時20分ごろから約10分かけて工事関連車両複数台が基地内に入った。
 来沖中の米退役軍人らの平和団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」は、沖縄滞在最終日のこの日もゲート前を訪問した。マイク・ヘインズさんは「米国に戻ったら辺野古のことを伝えて、ここに友人たちを連れて来たい」と話した。
【琉球新報電子版】