県博、施設料を過徴収 指定管理者が条例誤解


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 県立博物館・美術館を管理する県文化観光スポーツ部の前田光幸部長、同館の指定管理者である文化の杜共同企業体の上原徹代表、同館の安里進館長は12日、県庁で会見し、同館講堂の施設利用料を約200万円余分に徴収していたと発表した。3氏は「県民の皆さまにご迷惑をお掛けしたことをおわびする」と謝罪した。今後、文化の杜が施設利用者リストを作り、利用者に返金するという。

 説明によると、余分に徴収したのは、2007年11月の開館から15年9月末までの309件、利用料金は197万3541円、1件当たり平均6386円。講堂利用に際し、許可された時間を超えたら超過料金を課するところを、同館閉館時間の午後6時以降の利用は全ての利用者から超過料金を徴収した。同館の運営などを定めた条例を指定管理者が読み違えたことが原因という。
 県の監査委員事務局の指摘で発覚した。文化の杜は14年にも、開館以来6年2カ月にわたり県民ギャラリーや講堂などの施設利用者から、消費税を二重に計算して料金を徴収したとして謝罪した。
 県立博物館・美術館の指定管理者は16年度から沖縄美ら島財団が担う。