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戦時下の写真73点展示 知念さん「平和考える機会に」

沖縄戦さなかの珍しい写真の展示を始めた知念良子さん=12日、宜野湾市普天間

 【宜野湾】沖縄戦さなかの1945年4月から5月にかけての住民たちの避難、収容、農作業の風景などを写した珍しい写真の数々が宜野湾市普天間の飲食店「平和歴史資料館のハスペロ」に展示されている。同店オーナーの知念良子さん(74)=宜野湾市大山=が友人から託された写真で「私一人で持っていても仕方ない。多くの人に見てもらいたい」と来店を呼び掛けている。

 73点の展示写真の撮影者は不明だが、旧知の友人から知念さんが「約15年前に託されて保管してきた」という。
 これまで銀行ロビーなどで展示する機会はあったが、「複製させることもなかったため、多くの人の目に触れることもなかったと思う」と知念さん。
 モノクロ写真の大半は大きさがA4版ほどで、45年4月から5月に撮影されたとみられる。数は少ないが、7、8月の写真もあり、撮影者の手で年月日と説明が記載されている。
 写真は厚紙に貼り付けられた形で知念さんに託されている。「遊ぶ子ども」「脱穀する住民」「座間味村役場の風景」「麦を刈る住民」「米運び」など日常風景もある。また、負傷した住民を米兵が治療する様子や、住宅を調べて回る米兵の姿、孤児に飲み物を手渡す米兵など戦時の風景も記録されている。
 撮影場所は、記載されている範囲で石川、金武、那覇などに及んでいる。展示を始めた知念さんは「会ったこともないカメラマンの作品だが、写真の存在を知らせることが、友人から託された思いでもある。お年寄りが見たら感激するような作品も多い。平和を伝え、話し合うことができる機会になれば」と話している。
 ハスペロの住所は宜野湾市普天間2の31の12。
 定休日は日曜日で、展示時間など詳しくは知念良子さん(電話)090(1943)0779。



琉球新報