校歌探訪 那覇市立大名小学校


この記事を書いた人 上原 康司

 琉球王府の御用馬場「平良真地」跡や三司官・蔡温らの墓所など、歴史的な遺物が点在する那覇市首里大名町。首里の北側に位置し、浦添市と隣接するこの地は方言で「ウフナ」と言い、「広大な野原」を意味する。1977年4月開校の市立大名小学校の校歌は、学校周辺の原風景を表現する「緑あふるる大名原」の一節で歌い始める。
 同校は城北小の過密解消のため新設された。校舎建設が遅れ、児童らは77年5月までの約1カ月間を城北小で過ごす。最初の卒業式を前にした78年2月に校歌は制定され、初代校長の上地安呈氏が作詞、県内で数々の校歌を手掛けた仲本朝教氏が作曲を担っている。