菅氏「オール沖縄、実態とかい離」 宜野湾・現職当選で知事けん制


この記事を書いた人 金城 美智子

 【東京】菅義偉官房長官は25日午前の記者会見で、米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の市長選で現職の佐喜真淳氏が辺野古移設反対を掲げた志村恵一郎氏に勝利したことについて「オール沖縄という形で沖縄の人が全て(辺野古移設に)反対のようだったが、言葉が実態と大きく懸け離れている。一目瞭然になった」と述べ、志村氏を支援した翁長雄志知事をけん制した。

 2014年の県知事選、衆院選など一連の選挙では辺野古移設に反対する保革を超えた枠組みの「オール沖縄」が連勝していた。菅氏は県内11市のうち9市長は移設問題で翁長知事と行動を共にしていないとして、辺野古反対の声が全てではないことを強調した。 その上で移設計画について「従来通り進めさせていただきたい」と述べ、工事を推進する考えを強調した。【琉球新報電子版】