地域

“沖縄ステップ”圧巻 個性表現「さらに発展を」

ダンス音楽に合わせてそろって「沖縄ステップ」を踏む人々=2015年12月27日夜、名護市のダンスクラブ「チャレンジャー」

 【名護】数あるダンスステップの中でも、沖縄にしか存在しない“沖縄ステップ”があるという。その数は約60ともされ、「ハッスル」「沖縄マンボ」などといった名前が付いている。昨年12月27日夜、名護市のダンスクラブ「チャレンジャー」で開かれたダンスパーティーに集まった人々が踏むステップがやんばるの夜を彩った。

 「今日はこのナンバーです。よろしく!」と軽快な語り口で盛り上げながら曲を掛けるのは同店オーナーの山城和文さん(54)だ。くるくる回るミラーボールは1970年代のムードを漂わせる。間髪入れずに次々変わる曲に合わせて繰り出される沖縄ステップ。その姿は圧巻だ。
 かつては県内に多く立ち並んだダンスクラブも、現在は数軒しかないという。中でも同店は何十年も変わらない雰囲気を維持し続けており、遠くは南部からも常連客が踊りにやってくる。
 「ひーでー」の愛称で親しまれる翁長清秀さん(50)もダンスクラブで青春を燃やした一人だ。ビージーズの「恋のナイト・フィーバー」の曲に合わせたステップを考案した。右手の親指と人さし指を立てたまま上に伸ばした腕を3回振り、両足のつま先をくっつけたまま、かかとを開いたり閉じたりする。翁長さんにとってステップは「自己表現の場です」と笑顔で話す。
 上地ルリ子さん(41)のお気に入りの沖縄ステップはボビー・ヘブの「サニー」に合わせたステップだ。3回ボックスを踏んで最後は片足を出しながら手をたたく。10代のころ、誘われるがままダンスクラブに行ってみた日からはまった。「知らない曲ばかりで新鮮だった。曲の軽快さに引かれた」と懐かしむ。
 山城オーナーは「最近は若い人にも少しずつ人気が出てきている。先輩方がつくっていった沖縄ステップをどんどん継承し、新しい音楽も取り入れながら発展させていきたい」とわくわくした表情を見せた。



琉球新報