教育

「学びたい」を応援 名護・大中公民館にボランティア塾開設

「無名塾」で勉強を教える斉藤佳代さんと勉強に励む地域の子どもたち=18日、名護市大中公民館

 【名護】名護市の大中公民館では1月21日から、ボランティアによる小中学生向けの学習塾を開いている。その名も「無名塾」。学びたい子どもが誰でも気兼ねなく来られるように、1回300円の低料金の受講料をあえて設定した。講師の斉藤佳代さんは「経済状況に関係なく、学びたい子が学べる場所にしたい」と思いを語る。

 塾は毎週水、木、金曜日の3回の夕方に2時間開講し、小学3年生から中学3年生までの地域の子どもたちが通う。それぞれが宿題など勉強したいものを持ち寄り、分からないところを斉藤さんに聞く。子どもたちが行きたい日、できる時間に通えるようにしている。
 斉藤さんは、息子のアトピーがひどく、医師の勧めで昨年名護市に移住。移り住んで見えてきたのは都会と地方の経済的な格差や子どもの貧困だった。「本来教育は無償であるべき。でも経済格差が学力格差になり、負の連鎖になっている」と斉藤さん。東京農工大学大学院を卒業し、東京で進学塾の講師を務めた経験を生かし、家庭の経済状況に関係なく誰でも通える塾を開いた。
 塾のこだわりは文章を読めるようにすること。「どんな勉強をするにしても国語力は基礎。生きる力を付けてほしい」との思いからだ。子どもたちは漢字など分からないところは斉藤さんに聞きながら、伝記などの図書を読む。
 塾に通う小5の葉貫宗一郎君(11)は「読めなかった文章が読めるようになった」と充実した様子で話す。小3の長浜歩希(ほまれ)さん(9)は「がんばりノートもたくさんできるようになった」と生き生きとした目で話した。
 場所を提供した平良淳区長は「大中の子どもたちが勉強して学力が上がることを楽しみにしている」と期待した。
(田吹遥子)