経済

琉球ガラス新たな輝き 室内装飾品を開発

 【名護】透明感や輝きという琉球ガラスの魅力をインテリアとして表現した商品が開発された。名護市に工房を構えるグラスアート藍(寿紗代代表)で、平和を一つのテーマに掲げ、10~20センチほどの大きさのハトを形作った装飾品を仕上げた。複数をつなげ、窓際や天井などからつるし眺めるイメージ。寿代表は「複雑な加工に不向きとされていた琉球ガラスの新分野への挑戦だ」とし、新市場開拓に意欲を見せる。

 中小企業基盤整備機構沖縄の「ふるさと名物応援事業」を活用。1年間かけて完成させた。商品名は「リュウキュウピジョン(ハト)」。「時代のトレンド発見」を目指し全国の業者が集う建築・建材展(8~11日、東京ビッグサイト)に初出展する。
 作品のコンセプトは「沖縄の森に住む青い鳩の物語」だ。青、スカイブルー、緑、白の4色あるが、いずれも単色ではなく、透明の粒模様がある。濃淡があるため光に反射すると、きらきらとより輝きを増す点が特徴となる。
 グラスアート藍は、独自性を出そうと、タイル制作や表札づくりを6年ほど前から始めた。従来の彫り込み式のスタイルではなく、名前に立体感を持たせたいという要望があり、琉球ガラス自体での漢字や英語などの文字制作に挑戦した。
 琉球ガラスは冷えると固まりやすいため、金型に流し込むような制作は行えず、複雑な模様を形づくるという点が困難視されている。文字作りは2年の研究、試作を経て2014年8月に商品化にこぎ着けた。
 今回はこの「ガラス切り文字技術」を応用。切り文字は平らなガラスに焼き付けるタイプのため、片面はざらざらした凹凸があるが、「リュウキュウピジョン」は全体を滑らかに仕上げた。制作を担当した知念孝平さんは「展示会での反応が楽しみだ」と話している。
 商品化は秋ごろを見込んでいるが、既に県内の飲食店から注文が入っているという。


グラスアート藍が開発した琉球ガラスのインテリア「リュウキュウピジョン」。リュウキュウアオバトをイメージしている

グラスアート藍代表の寿紗代さん(左)と制作を担当した知念孝平さん


琉球新報