社会

安保法、憲法を身近に 県内の母親らランチ囲み政治語る

憲法や政治のことを話し合う母親たち=15日、那覇市曙

 子育て中の母親たちが生活に身近な政治のことを気軽に話し合おうと「ママのせいじランチ」を不定期で開催している。安保関連法や憲法など、ママ友とは少し話しにくいテーマをざっくばらんに話す集まり。主催者の山本藍さん(37)は「政治のことを話しづらい雰囲気が一番怖い。声を出す場があちこちにあれば世の中の雰囲気は変えられる」と話している。

 「安倍さんが憲法を変えると言った。このままだったらどうなるの」「タレントの不倫やアイドルの解散などテレビはくだらないことばかり流しているけど、その裏に何があるの」
 15日に那覇市内の飲食店で開かれたランチには女性8人が参加。話題は安倍首相が在任中の憲法改正を明言したことや、テレビの名物キャスターたちの降板など言論の自由に及んだ。
 もともと政治に興味のある人たちが集まっているのではない。7カ月の長男と一緒に参加した女性(33)は、子どもが生まれたことがきっかけで社会問題に目を向けるように。「子どものために知っておかないといけないことがある」と学び始めている。
 母親たちを動かしているのは「日本が何かおかしい」という漠然とした不安。5歳と1歳の子を持つ女性(31)は「なんだか分からないけど、大きな渦に巻き込まれているような気がして気持ちが悪い」と感じている。
 「選挙って何?というレベルだった」という7歳の女の子と3歳の男の子の母親(38)は「安保関連法でこの国おかしいと思い始めた。ママ同士で話し合ううちに自分ができることが見つかって希望を見い出せた」と話す。
 主催者の山本さんもこれまで政治活動や市民運動に関わったことはなかった。しかし昨年夏、安保関連法に反対するママの会の活動に関わるうちに、ママ同士交流しながら学び合いたいと思うように。子育て中の母親は忙しいため、「ゆるいつながり」を心掛ける。
 「ストップをかけられたわけじゃないのに萎縮するのが怖い。周りの数人とでいい。楽しく自由に政治のことを話せる場をそれぞれのママが持ってほしい」と活動の広がりを期待した。
 ママのせいじランチの情報はフェイスブックで発信している。



琉球新報