沖縄市 中の町、区画整理へ 事業認可、24年度目標


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 【沖縄】沖縄市が計画する「中の町地区土地区画整理事業」がこのほど、県から事業認可された。国や県、市による総事業費は約53億円で2024年度までの完成を見込む。事業によりゲート通りの商業機能の強化を図る。計画検討から50年以上が経過する中、中心市街地の活性化に向けて前進する。

 県の認可は2月16日。区画整理の対象地域は、市上地のコザミュージックタウン裏側のゲート通り沿い約3・4ヘクタールになる。
 事業では個別住宅の改善や共同建て替えによる集合住宅、コミュニティー形成の場となる広場や施設を整備して定住機能を高める。地域内には縦横に幅員6メートル~12メートルの都市計画・区画道路を整備して交通機能を向上させる。
 対象地域は、老朽化が進む建物が密集する市街地。早期整備が求められていたが、地権者の合意形成や財政面で課題が多く事業は頓挫していた。
 土地・建物などを所有する権利者は169人(2015年3月現在)。地域内の8割程度の建物は移転や建て替えの対象になる。
 事業期間は16年~25年3月末になる。18年度末ごろまでに、土地所有者などに別の土地を割り当てる換地の仮指定を行う予定。早ければ19年度以降に工事に着手できる。市建設部は「区画整理による公共施設の整備や宅地の増進を図り、老朽化した建物が密集する市街地を改善する」と話す。(宮城征彦)