【中国時報】糖尿治療薬、頻尿に効果 泌尿器科医の李氏報告


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 台湾の泌尿器科医・李偉嘉さんは2年間にわたる実験の結果、糖尿病の治療薬として使用されている「八味地黄丸」が頻尿の治療に顕著な効果があることを動物実験で立証した。今年、民族薬理学情報誌(Journal of Ethnopharmacology)に論文が掲載された。

 実験では過活動膀胱(ぼうこう)のマウスに5日間「八味地黄丸」を投与。全てのマウスに症状の軽減が確認された。頻尿の他、膀胱の腫れの軽減も確認。薬物により膀胱を刺激しても頻尿が再発しないなど、過敏になった神経を保護する効果もあるのではないかとみている。
 頻尿は40歳以上の成人の18%に見られる症状で、QOL(生活の質)に大きな影響を及ぼす。西洋医学では通常アセチルコリン系の薬剤を投与するが、口の乾きや便秘などの副作用があり、服用を嫌がる患者も少なくない。