3月に那覇市内のホテルで観光客の女性が寝ているのに乗じて性的暴行を加えたとして、準強姦の罪に問われている米軍キャンプ・シュワブ所属の1等水兵(24)の初公判が27日、那覇地裁(潮海二郎裁判長)であった。被告は「間違いない」として起訴事実を認めた。量刑が争点となる。次回は6月27日に開かれ、結審する見通し。
検察側の冒頭陳述によると、被告は友人らとホテルにチェックイン後、外出してバーやクラブで遊興した。1人で風俗店に行った後にホテルに戻ったところ、鍵を持ち忘れて入室できずに廊下で眠ってしまった女性を発見。女性が熟睡しているのを確認して自身の部屋に連れ込み、犯行に及んだ。
犯行に気付いた女性が泣き叫んだ後、被告は荷物を持ってホテルを出て友人に相談するなどしていたが、女性からの通報を受けて駆け付けた警察官に任意同行を求められて逮捕されたという。
被告はグレーのシャツに紺の上着を羽織り、白のズボンを着用して出廷した。
通訳を介して行われた公判で被告は、通訳のイヤホンを左耳に押し付けながら検察官の冒頭陳述などをじっと聴いていた。
判決は7月に言い渡される予定。