HIV沖縄27人、全国3位 「早期発見で発症抑えて」


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 1~7日の「HIV検査普及週間」に合わせて、県保健医療部健康長寿課は、2015年に県内でエイズウイルス(HIV)の感染が判明した人が27人だったと発表した。過去3番目に多い。このうち、エイズが発症して初めて感染が発覚したエイズ患者は10人だった。

 厚生労働省エイズ動向委員会によると、15年の報告数を人口10万人当たりで見ると、HIV感染者は1・196人で、東京都、大阪府に次いで全国3位。エイズ患者は0・704人で香川県に次いで全国2位だった。沖縄はHIV感染者も多いが、特にエイズ発症により感染発見となる割合が高い傾向があり、問題視されている。県は「早期発見により、エイズ発症を抑える治療ができる。感染の拡大を防ぐこともできる」と訴えている。

 16年は、5月末時点で13人が報告されている。このうち、エイズ患者は4人。

 検査普及週間に合わせて、県内の各保健所は、無料・匿名で受けられるHIV抗体検査を拡充する。北部保健所、宮古保健所、那覇市保健所では夜間も実施する。各保健所への予約が必要。北部保健所(電話)0980(52)5219、中部保健所(電話)098(938)9701、南部保健所(電話)098(889)6591、宮古保健所(電話)0980(73)5074、八重山保健所(電話)0980(82)4891、那覇市保健所(電話)098(853)7971。