男の手料理 家族に感謝 「母の日」にペルーの味


社会
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 【うるま】うるま市のみどり町1・2丁目自治会の老人会「むつみクラブ」の男性陣は5月27日、5月の母の日にちなんでクラブの女性陣を料理でもてなす「男の料理教室 家族に感謝を込めて」を自治会公民館で開いた。3回目となる今回は、ペルー出身の島袋徳子さんの指導の下、ペルーの代表的料理「ロモ サルタド」を振る舞った。

男性陣が作った「ロモ サルタド」を喜ぶ女性陣=5月27日、うるま市のみどり町1・2丁目公民館

 「ロモ サルタド」は炒めたトマトやネギなどと牛肉、ポテトフライを混ぜ合わせたものだ。島袋さんによると、県内で沖縄そばなどに当たるペルーの大衆料理だという。

 男性陣は朝早くから調理に取り掛かった。つまみぐいをしたり、互いの料理さばきを褒め合ったりするなど、普段は着ないエプロン姿で「男料理」を楽しんでいる様子だった。

 仲吉恵美子さん(86)は「男性陣の料理はおいしくて命(ぬち)ぐすいした。心も体も若返った気持ちになった」と満足げだった。島袋さんも「本場の味に近い。男性陣が一生懸命作っていて、女性陣は幸せだと思う」と太鼓判を押した。

 与古田徳造さん(71)は「男はいつもは料理しない。女性の大変さが分かる。『おいしい』と言われるとやりがいがある」と女性陣の反応に笑みを見せた。「来年はガーナ料理に挑戦する」と意気込んでいる。