オリオン増収増益 3月期、海外・県外出荷が伸長


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 オリオンビール(浦添市、嘉手苅義男社長)は1日、2016年3月期決算を発表した。ビール類の海外・県外出荷が伸長して、売上高は前期比10・8%増の256億6300万円の増収となった。前期までのホテル開業準備費など営業外費用が減少したことなどで経常利益は同60・9%増の29億1500万円、「Tギャラリア沖縄byDFS」(那覇市)の一部土地の売却による特別利益の計上で純利益は同98・3%増の30億4600万円だった。

 売上高のうち酒類・清涼飲料事業が前期比4・1%増の226億8800万円、ホテル事業が通年稼働などにより約2・15倍の29億7500万円だった。

 ビール類の売上総数量は同4・7%増の6万6991キロリットルで、そのうち県内売り上げは同1・5%増の5万5200キロリットル、海外・県外売り上げは同22・3%増の1万1790キロリットルだった。

 海外・県外売り上げのうち、海外は同57・0%増の3158キロリットルと好調だった。台湾の大手コンビニで「オリオンドラフト」の取り扱いが拡大し、ロシアへの輸出が本格化したことなどが要因。県外は同13・1%増の8632キロリットルだった。

 県内は観光客の増加に伴う消費増加に加えて「オリオンスタイル」「琉球ペールエール」など新たな商品の発売で微増した。

 17年3月期は売上高269億1300万円、経常利益は31億5100万円を見込む。