島産果実をドライ化 西表島フルーツ、果汁感に工夫


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開発したマンゴーとパイナップルのドライフルーツ商品をPRする川満洋一社長=19日、石垣市の石垣港離島ターミナル内「島土産」

 【西表島=竹富】西表島でマンゴーとパイナップルを生産する西表島フルーツ(川満洋一社長、竹富町)は19日、自社で開発した両果実のドライフルーツ商品を発表した。最適な果実を選んで製品化し、付加価値の高い商品として売り出していく。

 西表島で生産した果実を、質を落とさず消費者に届けるには離島輸送の面で課題がある中で、乾燥させて保存性を持たせるドライフルーツ商品に着目。最新の製造機械を導入し、商品開発を進めてきた。

 商品は生食用としても高級な糖度の高い果実を使用。マンゴーは酸味の高さや大きさなどでもドライフルーツに合った果実を厳選し、固くなり過ぎず果汁も感じられるよう乾燥の加減を研究し完成させた。

 「西表島産ドライマンゴー」(袋入り50グラム)は税込み2300円。ドライパインは箱入り45グラムが同1200円、袋入り70グラムが同1300円。石垣市の石垣港離島ターミナル内の「島土産」で、発売日を設定し限定販売する。19日は各10袋限定で発売した。西表島の上原港や上原地域の商店などでも販売する。

 川満社長は「契約農家たちと一生懸命作った果物。商品化できてうれしい。香りやおいしさを味わえるよう考えた。ぜひ味を楽しんでほしい」と話した。